Daiko Story

これからはじまる物語は、
お客様から実際に頂戴した
お手紙をもとにしたものです。
みなさまにとってのお葬式が
「ありがとう」があふれる、
あたたかく幸せな式になりますように。

STORY1

祖母のミシン

洋裁が得意だった祖母。
ミシンの前に座り黙々と作業する祖母の姿は、
僕たち家族の日常の一部だった。

ページイラスト

最期は入院生活が長く、
その光景も記憶から遠のいていた。
小さくまあるい背中がなつかしい。
家族と語るそんなとりとめのない思い出話を
静かに聞いた後、プランナーは
「ご愛用のミシンを飾ってはいかがですか」
と提案してくれた。

ページイラスト

葬儀会場にミシン?と
正直僕たちは半信半疑。
飾ってもらえるならと、軽い気持ちで了承した。
でも当日実際に飾られているのを見た瞬間、
ミシンを操る祖母がすぐそこにいるようで、
思わず涙がこぼれた。

ページイラスト

幼稚園に入る時、靴袋も絵本袋も
全部祖母が縫ってくれた。
僕が喜ぶように車のアップリケもつけてくれて、
とってもお気に入りだった。
夏は祖母の仕立ててくれた白いシャツに
袖を通すのが楽しみで、
洗濯後にまだ乾いていないと、
母に文句を言っていた。

ページイラスト

いろんな思い出が一気に押し寄せ、
心が溢れそうになる。
大きくなってからは祖母の手作りが
恥ずかしくて、なかなか
着ることができなかった。

思い返せば、僕は祖母にちゃんと
お礼を言ったことがあっただろうか。

「ばあちゃん、ありがとう」と
強く思いながら手を合わせる。
遺影の祖母が
「わかってるよ」と笑った気がした。

ページイラスト

資料請求で他のストーリーも
ご覧いただけます

資料請求いただいた方にはDaiko Storyを
収録した会社案内を差し上げております。
お問い合わせフォームから資料請求を選択し、
お客様情報をご入力くださいませ。

お問い合わせフォームはこちら